ディー・ブレイン証券の社長辞任を発表

本日の取締役会でディー・ブレイン証券の新社長人事を決定。
私は社長を辞任し、現・取締役業務管理部長の石川さんが社長に就任します。
来月25日に開催する臨時株主総会終結をもって社長交代です。
私はディー・ブレイン証券の取締役も辞任するほか、子会社のディー・ブレイン・コンサルティング代表取締役と取締役も辞任します。

夢は20万社にエクイティファイナンスを広げること

思えば、多くの方の期待を背負ってディー・ブレイン証券を設立したのは13年前、1997年7月のことでした。中小企業にエクイティファイナンスのインフラを広げたいとの一心で、グリーンシートと地方新興市場を活用する株式公開に全力を傾けて参りました。夢は全国の中小企業の10%にあたる20万社に株式発行による資金調達を広げること。中小企業が借入金依存体質から脱却して純資産比率を高め成長するための体力をつけることで日本経済を力強く再生させたいと思ったのです。
1,500名を超える株主の皆様に支えられ、これまでに当社は累計で150社を超えるグリーンシート企業の株式公開を主幹事としてリードして参りました。グリーンシートから証券取引所に上場した会社は、経営統合によるものも含めて14社を数え、当社自身も上場引受主幹事業務に参入。夢は実現できるかに見えました。

新たな経営体制で厳しい冬を乗り越える

しかし、2006年に188社あった新規上場会社数は2009年には19社に激減。当社の業績も急速に悪化しました。IPOマーケットはまさに真冬とも言うべき環境です。この冬を乗り越え、やがて春が来たときに再び芽を出し花を咲かせるためには、既存顧客に対するサービスレベルを維持しつつ、コストは最低限のレベルまで引き下げ、体力を温存するしかありません。長く厳しい冬にはなりましたが、春が来ない冬はありません。
その一方、資本力を増強し、新たな収益源を見出す努力も必要です。そのために、お力を貸していただくことになったのが、元バンダイ社長の山科さんです。山科さんが代表を務める山科ファンドに当社の第三者割当増資を引き受けていただき、山科ファンドが当社の筆頭株主となりました。これを機に、私自身はけじめとして当社代表を辞任し、新たな経営体制の下でディー・ブレイン証券の再起を図っていただくべきと決断しました。
新社長に就任する石川さんは当社で長年、役員及び管理部門の責任者を務めていて、ディー・ブレイン証券のあらゆる業務に精通しています。山科さんを含めて山科ファンドからご推薦いただいている取締役を加えて、新経営陣は万全の体制で、新生ディー・ブレイン証券を成長に導いていただけるものと信じています。

新社名は「みどり証券」

また、ディー・ブレイン証券は社名も一新し、みどり証券と改めます。
私としても、取締役の立場はなくなるものの、引き続き株主として側面からサポートし、みどり証券の成長のために労を惜しまない覚悟です。
私の在任期間中、多くの皆さんから叱咤激励をいただき、本当にありがたく思っています。
是非、生まれ変わるみどり証券に、ご指導を賜りたく、心よりお願い申し上げます。