株価暴落!日本は世界を救えるか?

朝から日経平均は1000円を超える下げ。
金融危機が波及し各国市場も暴落です。
金融不安が証券市場の暴落となった今週。
リーマンブラザーズの破綻から広がった金融不安は欧州各国の銀行に飛び火。
銀行は巨額の含み損を抱えて自己資本が減少。
資金は安全資産に逃避。
銀行間の短期資金調達が困難となり経営不安が台頭しました。
公的資金の投入と預金保護政策等が相次いで発表される状況となったところです。
世界の金融機関の損失を大きくした原因の一つは金融工学を駆使してリスクを分析して商品化したデリバティブ金融商品にあります。
レバレッジがマイナスに作用して損失を広げてしまいました。
日本でも、ニューレジデンシャル投資法人がリート初の倒産。
大和生命が破綻するなとで、不安が高まっています。
しかし、日本の金融機関は、今回の金融危機においては先進各国の中で最も損害が少ないのです。
それは、証券経済学会でも分析されていた通り、日本の金融機関が市場型間接金融への移行が遅れていたからと言っても過言ではないでしょう。
従来型の間接金融への依存度が高く、デリバティブに乗り遅れていたことが幸いしました。
世界の金融市場は混乱していますが、少し落ち着いてくると、日本の金融の健全さに気がつくはず。
そうすれば行き場を失っている世界の資金は日本に向ってくるに違いありません。
ノーベル賞受賞者を4名も出した日本。
金融危機を救えるのも、バブル崩壊後の不良債権処理を終えて力を取り戻した日本の金融です。
為替も円高が進み、輸出はマイナスですが、輸入価格が下落して消費にはプラス。
借金依存によって消費する米国の家計と異なり、健全な消費の余力を持っているのが日本経済です。
今こそ日本の底力を発揮すべき時です。