湘南ビジネスコンテスト。大賞・準大賞を女性社長が独占。

湘南ビジネスコンテストに審査員として参加。
コンテストは藤沢市慶應SFCや湘南工科大学などの地域の大学、藤沢商工会議所などが組織する「湘南新産業創出コンソーシアム」活動の一環です。
この活動も始まって10年。良く続いています。
審査委員長は湘南工科大学の谷本学長。
前回の書類審査に残った6社がプレゼンテーションです。

湘南ビジネス大賞に輝いたのは、高級茶の瓶詰めボトルを企画販売するロイヤルブルーティージャパン。

この会社では、こだわりの高級茶を栽培する茶農家と直接契約。
高品質のお茶をワインのようにボトル詰めして販売しています。
折りしも飲酒運転の規制強化で飲食店のノンアルコール飲料を求めるニーズと合致。
ホテル、レストランからの受注が急速に伸びています。
グラスで1杯1000円〜3000円の価格設定のようです。
確かに飲食店で車を運転する人が注文するのはいつもウーロン茶。
お洒落な緑茶のロイヤルブルーティーの人気が出るのも理解できます。
ちなみに私の故郷は静岡の牧之原。
東洋一の大茶園の中で育ちました。
祖父の代にはお茶畑も持っていて、とても関心の高いところ。
最近の産地の傾向は、ペットボトル向けの低価格のお茶のウェイトが高まっていること。
付加価値の高い製品のウェイトを高めたいニーズがあります。
ロイヤルブルーティーはお茶の生産に変革をもたらしてくれるでしょうか!

準大賞は、牛乳の宅配で急成長のケイ・フロント・サービス。

ケイ・フロント・サービスは主婦を集めたコールセンターを活用して顧客を拡大。
高齢者向けに骨密度を測定するサービスを付加して、湘南エリアの牛乳宅配で9割のシェアを占めるまで成長しました。
私が小学生だった頃は、多くの家で毎朝、牛乳を配達してもらっていたはず。
それが、いつの間にかスーパーで紙パックの牛乳を買うのが主流となってしまいました。
コンテスト終了後の懇親会で、乾杯の代わりに飲んだ懐かしい瓶入りの牛乳の味は格別です。
牛乳の宅配は、週に2回以上チルド配送。
顧客からの信頼度と親密度の高い販売ルートです。
他の食品メーカー等にとっても、新たな販路として熱い視線が寄せられるところ。
今後の成長が大いに期待できる分野と言えましょう。

3位は起業チャレンジ賞。

マチュア演奏家と生演奏を求める人とのマッチングサイトのビジネスプランをつくった学生です。
私も趣味はクラシック音楽
このような仕組みで気軽に演奏をしていただける人を募れるのであれば、当社主催のクリスマスパーティや新年会でも是非、お願いしたいと思います。
ビジネスモデルは演奏家が登録料を納める収入がベース。
ここはもう一歩、工夫が必要なところでしょう。

今回の大きな特徴は、大賞、準大賞とも女性社長であること!

プレゼンテーションも迫力がありました。
恐慌下の1930年代の米国。女性の社会進出が経済復興の大きな鍵ともなりました。
新たな世界経済の危機を迎える今、これを救うのは女性の力かもしれません!