インドネシアにグリーンシート創設 part2

ジャカルタでのインドネシアン・グリーンシート創設のためのスタディ・ミーティング2日目。

グリーンシート先進国、日本のモデル

今日は、私のプレゼンテーションからスタートです。
日本の証券市場の歴史からグリーンシート新興市場が生まれてきた背景を紹介。
新興市場が個人の投機的資金を集めているのに対して、資本的投資を公募で集めるグリーンシートの特徴を説明。
制度面では上場と近い店頭市場です。
アーリーステージの会社が利用して、数千万円〜数億円の募集を行っている状況。
当社のWEBサイトから、ディスクロージャーボードを紹介し、日証代のPTSもリアルタイムで表示。
続いて当社、細合からグリーンシートの審査基準と開示基準について丁寧に説明させていただきました。
会場からは活発な質問。
関心はとても高いようです。

ノンバンクではないVCのあり方

午後は日本VC協会の杉田さんのプレゼンテーション。
中小企業基盤整備機構によるVCファンド支援の仕組みについて力点を置いてご説明。
これまでに1000億円を超える支援が行われきて、地方企業を中心に投資が進んできました。
ただ、IPOの停滞でEXITが課題。
日本でも、VC投資にグリーンシートを活用すべきところです。
一方、インドネシアのVCは、エクイティファイナンスを殆ど行っていないとの会場からの報告。
性格はどちらかというとノンバンク。
エクイティ投資に対する理解をまず深めていただくことが必要なようです。

インドネシアの中小企業を救うグリーンシート

後半のディスカションではニニング教授の司会で、昨日の篠崎さんの3つのプランの可能性について討議。
バペパムの担当者や証券取引所の担当者の発言は、やや消極的。
一方、証券会社には、前向きの発言をする会社がありました。
中小企業の資金ニーズは大きいと思われるし、会社にも新たな商品を品揃え、販売機会が拡大するチャンスと言います。
最後は篠崎さんがまとめ。
2日間の討議をふまえて、グリーンシート創設の具体的作業を開始。
10月には再度スタディ・ミーティングを開催して報告したいと、締めのご挨拶。
大拍手の中で2日間のミーティングが終了しました。