社会保険労務士の活躍の場

社会保険労務士のネットワーク組織「社労夢ハウス」の研修会で講演。
社会保険労務士の先生方20名ほどが参加されました。
今日の私の講演テーマは「労務監査を生かす社労士業務の拡大」

急速に雇用不安が広がる環境下、会社と従業員との緊張が高まり、トラブルの増加が予想されます。
違法解雇や就業条件の変更などで監督官庁の検査も厳しくなるところ。
そこで社会的ニーズが高まることが想定されるのが労務コンプライアンスに対する調査。
すなわち「労務監査」です。
社会保険労務士が会社の労務コンプライアンスをを調査して、専門家の第三者として意見表明するとともに、必要な改善指導を行う仕事です。

グリーンシート労務監査

一見、私の専門分野と領域が異なるようではありますが、実は近いところもあります。
グリーンシート銘柄審査の主なポイントは企業の1)社会性、2)成長性・収益性、3)投資リスク、4)ディスクロージャーの4点。社会性の中には法令等への遵守が含まれ、その重要な法令等の一つが労働関連法規なのです。
ディー・ブレイン証券では、労働関連法規の遵守状況の調査を既に社会保険労務士に委託しており、その意味でグリーンシート準備企業に対する「労務監査」を既に社労士が実践しているわけです。
講演では、雇用環境の悪化に伴う労務監査ニーズの高まりのほか、グリーンシートを準備する企業に対して証券会社が委託する労務調査についても説明。
中小企業に対する金融機関の融資姿勢が厳しさを増す中で、身近な直接金融であるグリーンシートのニーズが高まっている状況であること。
そしてグリーンシート制度について詳細に紹介させていただきました。

社会保険労務士の業務拡大戦略を支援

参加された20名の社会保険労務士のうち、グリーンシートを知っていた人はわずかに5名。
社労士の先生にとって、これまでは関心のない分野であったことは間違いありません。
まずは、グリーンシートが中小企業にとって身近な直接金融による資金調達の場であることを社労士の先生に知っていただくことが重要です。
それを先生方が、顧問先に伝えていただくことで、「労務監査」という新たな仕事を増やすことが可能なのです。
そして次のステップは、グリーンシートを提案することによって新たな顧問先の開拓をしていただくことです。
「社労夢ハウス」には全国の社会保険労務士500事務所が加盟しています。
この「社労夢ハウス」を運営するエムケイシステム社とディー・ブレイン証券が業務提携。全国で社労士向けセミナーを開催していきます。
エムケイシステム社のメリットは社労夢ハウスのメニューの強化。
そして会員の社労士の先生方には事務所業務の拡大のメリット。
中小企業のクライアントには労務コンプライアンスのメリットと資金調達のメリットが広がります。
ディー・ブレイン証券にとっても、グリーンシート主幹事業務の拡大につながります。
皆にとってハッピーな業務提携というところです。