2009年の変化と対応

新年あけましておめでとうございます。

昨年の世界経済は、季節が一気に夏から秋を飛び越して冬を迎えたかのようでした。
この20年間、世界の金融市場ではデリバティブ取引が発達し、短期的リターンを目的とする投機的市場が拡大してきました。
過度な投機資金で膨張したマーケットに依存していた経済が崩壊したのです。

しかし悲観するには及びません。

金融の真の役割は、私たちの生活を支えている多くの産業に資金を供給することにあるはず。
金融危機によって、社会はこのような金融の本来の価値観を取り戻したように思います。

新興証券市場の新規上場が低迷する一方、グリーンシートは、昨年秋以降、新規銘柄が再び増加を始めました。

短期売買志向の個人投資家が圧倒的なシェアを占める新興市場に対して、グリーンシートは「資本参加型募集」と「拡大縁故募集」によって安定株主を募る場です。
地味ではありますが、お客様と社員の幸せを考え、着実に事業を伸ばそうとしている企業にとって、理想的な株式公開の場と言えるのがグリーンシート

金融の本来の価値観に近いグリーンシートがようやく社会から評価される時代が来たと言えましょう。

昨年のテーマとして、私が掲げたのは「原点回帰」。
そして今年のテーマは「変化と対応」です。
激変する経済環境の中、自らも柔軟に変化して対応できる企業が生き残ることができると考えています。

真冬の1年とも言える今年は、冬眠をしてしまう企業と、変化に対して果敢に行動する企業とで差がつく1年でもありましょう。

私にとっても今年は転機の年となりそうです。
自らに新たな課題を課して、社会に役立つ事業に挑戦して参りたいと思います。

今年も、ご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。