IPO講座

藤沢市産業振興財団が主催するIPO戦略習得講座が今日からスタート。
3月まで隔週土曜日に計5日間のシリーズです。
http://con.s-cns.com/location/ipo.html 
場所は藤沢市産業センター。
新規上場企業数が激減している環境下の講座ではありますが15名が受講されました。

第1回は私が講師で、テーマは「日本の証券市場と株式公開制度」です。
社長のための会社から、社会のための会社になるIPOの意義を強調。
会社が持続的に成長できる仕組みを手に入れるためにこそ、IPOをすべきであることをお話しました。
そのインフラとして日本の証券市場の歴史と現状の新興市場の問題点を指摘。
理想的な株式公開のインフラとして期待すべきはグリーンシート東証プロ向け市場・・・という流れです。

投機的投資の資金が集まってしまう新興市場の上場に対して、グリーンシートは「拡大縁故募集」によって会社を応援する長期安定株主からの資金が集まる場。
東証プロ向け新市場では、一般の個人投資家が参加できないことから、生命保険や年金等の機関投資家資本提携を求める上場会社等が長期投資を行う性格が強くなるはずです。

短期的な株価の変動を期待する投資家からではなく、事業そのものに共感し期待する多くの株主から大切な資金をお預かりするからこそ、経営者の経営に対する責任は高まるはず。
それこそが真の株式公開の姿なのです。