金融機関を頼らない資金調達・成功事例セミナー

このテーマのセミナーを昨年から開催していますが、今回は極めて高い反応。
お申込は40名を超えて、会場はほぼ満席。
金融危機による資金調達環境の激変が、中小企業経営者の意識も変えています。

中小企業は無借金経営を目指すべき!

私が講師を務める2時間のセミナーです。
セミナーは、まず間接金融の環境変化からスタート。
地域金融機関では、地域企業の財務支援よりも自己保身を優先せざるを得ない状況です。
そのような環境下で、一般に自己資本比率の低い中小企業は、自己資本増強で安定的な財務体質をつくるべきときでしょう。
その方法として最もポピュラーな方法が株式の発行です。
日本に200万社もある株式会社。
せっかく株式会社なのに、株式を使った資金調達(エクイティファイナンス)は4千社の上場会社を除いて、積極的に利用されていないのです。

エクイティファイナンスの潮流変化

そこで、セミナーではエクイティファイナンスを4つに分類。
横軸に「私募」と「公募」、縦軸に「資本的投資」と「投機的投資」を置きます。

例えば創業時に行う縁故増資は「私募」の「資本的投資」
日本のVCの投資は「私募」の「投機的投資」
新興市場の上場時の募集は「公募」の「投機的投資」
そして、グリーンシートの募集は「公募」の「資本的投資」に分類できます。
金融危機以降の潮流は、投機的投資から資本的投資への流れが鮮明になってきました。

株式会社である中小企業にとって、株式を売って利益を上げることが目的の「投機的投資家」が株主となるよりも、安定的に事業を支えてくれる「資本的投資家」に株主になって欲しいもの。
また「公募」の方が「私募」よりも資金調達力が高いと考えると、中小企業にとってグリーンシートは最適のエクイティファイナンスの手段なのです。