譲渡制限付店頭取扱有価証券

日本証券業協会の「譲渡制限付店頭取扱有価証券」制度を利用した未上場株式の募集を、ディー・ブレイン証券として初めてスタート。
取扱う銘柄は「Long Tail Live Station」(略称LTLS)です。
バンダイ社長の山科誠氏が、BSイレブンの社長を退任し、今後の半生をかけて取り組むと宣言し、社長に就任されました。気合が入っています。
LTLSは日本の貴重なアナログ映像をデジタル映像化してインターネット配信する事業です。著作権を保護しつつ、デジタルアーカイブ化する権利のみを取得する方式によって、動画コンテンツの調達コストを大幅に引下げて配信するビジネスモデル。デジタル化に伴う映像の再価値化を実現するとともに、新たな動画検索エンジンを開発し、動画配信インフラを社会に広げる計画です。
「譲渡制限付店頭取扱有価証券」制度は、投資家、発行会社及び証券会社の3社契約によって、募集後2年間または上場するまでの間、投資家が株式を継続保有することを条件として、証券会社に未上場株式の投資勧誘を認める制度です。発行時にはグリーンシートと同様の開示を義務づけています。グリーンシートとの違いは流通市場を持たないこと。証券コードの付番やTDnet開示などは行われませんが、証券会社に口座を開設して募集を行うことができます。

拡大縁故募集を中心の募集戦略を前提とするのであれば、そもそも長期保有が目的ですから、グリーンシート制度を利用しなくても「譲渡制限付店頭取扱有価証券」制度で十分というケースも、今後増えてくるかもしれません。